【活動報告】森の幼稚舎(2021年7月17日実施)

2021年7月17日(土)今年度、第2回目の「森の幼稚舎」を開催しました。


なんと開催日前日に、関東が梅雨明けをするという絶好のタイミングでした。本格的な夏の真っ青な空の下、事前の予想では厳しい暑さが危ぶまれましたが、実際には大変爽やかな気候のもと、大自然を満喫しながら今年の夏休み最初のイベントを楽しむことができました!

もちろん今回も、こうした時勢下でこそ子ども達に安全な体験活動の場が提供できるよう、感染症対策を万全に整えたうえでの運営に留意致しました。

まだ人通りの少ない早朝の新宿駅に集合。前回も参加した子も、今回が初参加の子も、みんな「今日のことを楽しみにしてきました!」というキラキラした顔をしていました。未就園児から小学生まで幅広い年齢層でしたが、今回はとりわけ年中さん以下の参加者の方も多く、保護者の方も多くお付き添いとしてご同行くださいました。

JR中央線の中央特快にて、高尾駅までまっしぐら。乗り換えなしでずっと座って向かうことができました。普段から慶楓会やてんげんじこどものいえのアフタースクールに通ってきている子はもちろん、今回お友達からのご紹介などで初めてご参加くださった方も、きちんとお席に座っておとなしく移動の時間を過ごすことができており立派でした。

高尾駅からは路線バスに乗り換え、今回の活動場所へ! 京王バスの方が気を利かせてくださり、増発便のバスは、ほぼ私たちの団体のみで、準貸切状態の運行としてくださいました! ありがとうございます!

バスに乗車して間もなく、すぐに車窓から涼しげな沢の流れが見えてきました。子どもたちも楽しみな気持ちを抑えきれずに歓声をあげていました。

さあ、バスを降りたら今日のベース基地までうんとこ歩いて向かいます。なだらかではあるものの、坂道を登るので、小さな子どもたちにとっては最初の関門。大人の足では10分ほどの道のりではありますが、小さい歩幅でゆっくり歩き、道々見える沢の流れや、大きな虫網を持ったお兄さんたちと挨拶をしたりしながら、ゆっくり20分弱をかけて歩いていきました。木々が作る日影と、清流の流れが近いことから、良い意味で予想を大きく裏切るように涼しく気持ちの良いハイキングでした。

いよいよ現地に到着! 早速水着に着替えて沢遊びの臨戦体制を整えます。
日焼け止め、虫除け、帽子、水着、ラッシュガード、水分補給の水筒、・・・万全の準備を整えて、いざ河原へ。梅雨の長雨を経ても、水のかさはほぼ安定しており、沢遊び場所のほぼ全域が大人の脛よりも低い水位で、沢遊びを楽しみやすい状況でした。
準備体操をして、遊ぶ範囲のお約束を確かめたら、お待ちかねの沢へ突入!

心地よい水の冷たさに大はしゃぎをする子どもたち! 都会生活では経験することが難しい、大自然の環境下での水遊びに、子どもたちは全身で喜びを表している様子でした。

まず子ども達が目をつけたのは、水面を漂うアメンボたちです。持参した網で一所懸命に追いかけていました。また、「他にも生き物がいるかな?」と興味を広げている発言が聞こえましたので、「生き物は隠れているから、岩の下を探してみたりするといいよ」と伝えると、急にあちこちの石をひっくり返したり、岩の下をつついたり、と躍起になり始めました。

また、一部の子どもたちは、川遊びの定番「ダムづくり」に熱を上げていました。特に年長さんは、お互いに声を掛け合って意思を運んでは積むことに熱中をしている様子でした、自分では運べないような大きな岩もスタッフやリーダーの手を取って「これを運んで」と、なかばダム建設の現場監督さながらに指示を出して、”工事”を進めていました。子どもは何故か水を堰き止める遊びに夢中になりますが、これは目的意識を持って協力して作業をする中で、目に見えて作業が進むために、子どもにとって効力感を感じられることが理由ではないかと思います。同年代の子どもたちで力を合わせ、一つの活動に取り組むことの意義が感じられる一場面でした。

一方で小学生のお兄さん、お姉さんたちは、周りに比べて少しだけ水の深いところを陣取り、お互い、あるいはスタッフ、時には付き添いのお父さんとも一緒になって、ひたすら水の掛け合い合戦を行っていました。その様子を見ていると、中でも一番楽しんでいる様子が見えるのは、子どもたちよりもむしろお父さんなのではないか、という説が、一部のスタッフの間では持ち上がっていました(笑)

午前中の遊びをひとしきり楽しみ、嬉しいお昼ご飯の時間です。ご家庭からの持参弁当のほか、スタッフ手配のお弁当、日本橋大増の人気「チキン弁当」(子ども)と、30品目バランス弁当(大人)を堪能されている方も多くいらっしゃいました。早くに食事が終わった子は、焚き火の周りに集まり、スタッフの見守りのもとに、拾ってきた小さな木切をくべたりなどして遊んでおり、森の幼稚舎らしい自由な遊びの場面も見られました。

さて、午後の沢遊びも子どもたちは元気いっぱい! さらに大胆にあちこちを自由に動き回り、安全を見守るスタッフが、少しヒヤヒヤするほど💦 本当に危ない場面では手を貸しつつ、極力子どもたち自身が「ちょっと危ない」を体験し、「これくらいまでは大丈夫で、これ以上やると、本当に危ない」ということを身をもって学ぶことができるようにと考えてサポートしていました。

午後もおよそ1時間半にわたり遊びの時間を確保し、目一杯楽しみ尽くしたところで、沢遊びは終了。シャワーを浴び、着替えをして、出発の時間まで30分ほど、高い木に作った大きなブランコを漕いだり、生き物探しをしたり、焚き火に薪を投入したり、自由な時間をすごすことができました。安全の見守りだけは怠らず、あまりあれこれと口出しをせずに、子どもたちがやりたいことをやりたいように、好きなだけ行う、森の幼稚舎で大事にしている時間の使い方をここでもできて何よりでした。

みんなで記念写真を撮影し、来るときに登ってきた道を今度は下っていきます。「森の幼稚舎、次はいつあるの?」「今度もまた行きたいな」そんな嬉しい声をたくさん聞きながら、最後まで気を抜かず、子ども達とバス停留所へ。ここでまた、京王バスの方が私たちのために、通常運行のほかの増発バスを回してくださり、おかげさまで、他のお客様とは別の貸切で駅まで戻ることができました。その後は、きちんと予定通りの電車に乗り継ぎ、無事に新宿駅まで帰り着いて、解散となりました。

現地で保護者の方も「もっと暑いかと思っていました」と仰るほど、当日はカラッとしていて非常に快適な1日であり、熱中症の兆候も子ども達には一切なく、楽しく安全に活動を終えることができました。

来週は「海!山!川! 大ぼうけんキャンプ」、そして8月10日からはてんげんじこどものいえの最大のイベント「東京都亜熱帯区 八丈島キャンプ」が控えています。引き続き子どもたちに、安全で有意義な体験活動の場を提供できるように、綿密な計画と準備を重ねてまいりたいと思います。

今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。ぜひ9月の第3回目の森の幼稚舎(秋編)や、稲刈り体験にもご参加ください。

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