【活動報告】森の幼稚舎 -秋の木工&手作りおもちゃ創作編(2024年11月30日実施)
11月30日(土)、秋の自然を舞台にした「森の幼稚舎」シリーズの一環として、「木工&手作りおもちゃ創作編」を開催しました。今回は、普段から行なっている森の中での自由遊びのほか、伝統的なおもちゃ作りと焚き火を使った焼き芋づくりを通じて、子どもたちが「創造力」や「自然との調和」を学ぶ一日となりました。
森の幼稚舎とは?
森や川、山での活動を通して、豊かな感性や想像力、自分で考えて行動する力を養える、自然体験活動の場です。
火遊び、丸太切り、自然素材を使った木工作など、大自然の中で子ども達が自分で遊びを考え、生み出し、自分の責任で自由に遊びます。
子ども達はそうした遊びを通して、大いに楽しみながらも「興味を持ったことに没頭する」、「試行錯誤の中で工夫と挑戦を繰り返す」、「お友達との関わり合いの中で我慢を覚える」等の経験が得られます。
今回の参加者は子ども9名、引率+現地スタッフ7名、保護者7名の計21名。朝の集合から夕方の解散まで、楽しく充実した時間を過ごしました。以下、活動の様子を詳しくご報告いたします。
新宿駅での集合・出発
朝8時半の集合時刻を目指し、新宿駅南口に元気よく集合した子どもたちは、少し早起きした眠そうな顔も見せつつ、期待に胸を膨らませた様子でした。
「今日はどんなことをするの?」と目を輝かせる子どもたちに、スタッフが一日のスケジュールを簡単に説明すると、「早くやりたい!」と声を弾ませながら受付を済ませていきました。初めて出会うお友達やスタッフとも、早速親しげにお話をする子ども達の様子に、今日の活動への期待感が感じられました。
保護者の方に「いってきます」のご挨拶を終えて、いよいよ出発。電車の乗車前には、スタッフから公共交通機関のマナーや移動中の約束事が伝えられました。子どもたちは「電車では静かにする」「お年寄りには席を譲る」といった約束を真剣に聞き、守るべきルールを確認。全員が元気に旅立ちました。
電車の中では、友達と小声で話しながらも車窓に広がる景色に目を奪われる子も多く、車内では静かに過ごす約束をきちんと守る姿が印象的でした。途中のバスでは、座りながら紅葉の色鮮やかな山並みを眺め、「すごくきれい!」「もう冬が近いね」といった感想を語り合う姿が微笑ましく思われました。
伝統的なおもちゃ作りに挑戦
現地に到着後、しばらく自由遊びの時間を取った後は、最初の活動、木工体験です。
子どもたちは「ブンブンゴマ」と「手回しコマ」を作るため、まずキリで木材に穴を開ける作業からスタートしました。初めて工具を扱う子も多く、最初は恐る恐るキリを握り、「これで本当に穴が開くのかな?」と不安そうな表情を見せていました。しかし、スタッフが「力を入れる方向を変えてみよう」とアドバイスすると、徐々に手慣れた様子になり、自信を持って作業を進める姿が見られました。
穴を開けた木材にヤスリをかけ、表面を滑らかにする工程では、「もっとピカピカにしたい!」と夢中になって磨く子どもたちの姿が印象的でした。仕上げに自分好みの模様や色をつけ、個性あふれるコマが次々と完成。「回るかな?」と試しながら、回転速度を工夫して調整する姿には、観察力や課題解決力が育まれていることが感じられました。
「できたよ!見て見て!」とお互いに作品を見せ合い、「すごい、かっこいい!」と友達同士で褒め合う姿が見られました。完成したコマで実際に遊ぶ時間になると、子どもたちは何度も挑戦し、うまく回ると大喜び。「もっと速く回る方法を考えよう」と、自分なりに試行錯誤を続ける姿に、ものづくりの楽しさと成長の瞬間を感じました。
自然の中でのびのびと昼食
午前の活動を終えた子どもたちは、少し疲れた様子を見せながらも、青空の下での昼食を楽しみにしていました。持参したお弁当を広げると、「すごくおいしそう!」と歓声を上げ、みんなで「いただきます!」と元気よく挨拶。お腹が空いていたこともあり、一口ごとに「これ、お母さんが作ったの!」「このおかずが一番好き!」と話しながら、お弁当を平らげていきました。
昼食後にはまた自由時間が設けられ、森の中で葉っぱを集めて遊んだり、仲間と手作りブランコを楽しんだりと、子どもたちは思い思いの時間を過ごしました。
焼き芋作りで自然の恵みに感謝
午後のメインの活動は、焚き火を使った焼き芋づくりです。落ち葉を集める作業から始まり、子どもたちは「この葉っぱがよく燃えるかな?」と試しながら焚き火の準備を進めました。濡らしたさつまいもをキッチンペーパーとアルミホイルで丁寧に包み、火の中に入れると、甘い香りが漂い始めました。
「焦げないようにするにはどうしたらいいの?」と火加減を見ながら考える場面もあり、スタッフのアドバイスを受けて調整を行う子どもたちの姿が印象的でした。みんなで一所懸命に集めた落ち葉を使い、焼き上がった芋を割ってみると、ホクホクとした中身が顔を出し、「おいしい!」と笑顔を見せながらほおばる姿は、とても満足そうでした。
心に残る秋の体験を胸に
夕方4時、活動場所を後にした子どもたちは、焚き火や木工での楽しい思い出を語り合いながら帰路につきました。「また来たい!」「今度は何を作るのかな?」と話しながら、公共交通機関でのマナーを守る姿勢も崩さず、立派に帰りの移動を楽しむ様子が見られました。
新宿駅に到着したのは夕方6時過ぎ。迎えに来た保護者の方々は、子どもたちから活動の様子を聞くと、「こんなことまでできるようになったんですね」と驚く声も聞かれました。全員無事に解散し、一日を通じて子どもたちが大きく成長する姿を見ることができました。
次回のご案内
冬の「森の幼稚舎」は、今回は初の試みとして「森の幼稚舎 – 森のカフェ&クラフト体験 –」と称して、 「ダッジオーブンのあったかスープ」と共に、焚火を囲んだ「受験・育児相談会(幼児の保護者様向け)」を実施予定です。
お子さんは思い切り森遊びを楽しみつつも、親御さんは将来の受験に向けての学びを深めることが可能です。
また、12月にはたくさんの私立小学生と幼児が一緒に参加する、「ジュニアスキーCAMP」ならびに「キンダースノーCAMP」を実施予定です。
お申込みは、公式ウェブサイトより受け付けておりますので、ぜひお早めにご登録ください。
当会ではこれからも、自然と学びを融合させた体験を通じて、子どもたちの成長を支えていきます。皆さまのご参加をお待ちしております!
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