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【活動報告】森の幼稚舎 -秋の木工&手作りおもちゃ創作編(2025年11月29日実施)

11月29日(土)、秋の自然を舞台にした「森の幼稚舎」シリーズの一環として、「木工&手作りおもちゃ創作編」を開催しました。森の中での自由遊びのほか、伝統的なおもちゃ作りや焚き火を使った焼き芋作りを通じて、子どもたちが創造や自然との調和を学ぶ一日となりました。

当日は子ども12名、保護者14名と多くの方々にご参加いただき、朝の集合から夕方の解散まで、楽しく充実した時間を過ごした活動の様子をご覧ください。

森の幼稚舎とは?

森や川、山での活動を通して、豊かな感性や想像力、
自分で考えて行動する力を養える、自然体験活動の場です。
火遊び、丸太切り、自然素材を使った木工作など、
大自然の中で子ども達が自分で遊びを考え、生み出し、
自分の責任で自由に遊びます。

子ども達はそうした遊びを通して、大いに楽しみながらも
「興味を持ったことに没頭する」、
「試行錯誤の中で工夫と挑戦を繰り返す」、
「お友達との関わり合いの中で我慢を覚える」
等の経験が得られます。

新宿駅での集合・出発

朝8時半頃、新宿駅新南口の集合場所には、続々と子どもたちが集まってきました。「何をして遊ぼうかな?」「楽しみだな!」「森の幼稚舎ってどんなところなんだろう?」と大きな期待とやや緊張の入り混じった様子で、お友達と楽しそうに会話をします。

集合した子どもたちは受付を済ませ、当日の活動をサポートしてくれるリーダーたちへ元気に挨拶をします。
初めて出会うお友達やリーダーと親しげに話を始める子どもたちの姿からは、活動への期待感が感じられました。

スタッフから1日のスケジュールを聞いた後、お見送りの保護者の方に元気よく「いってきます!」と挨拶をして出発です。「森の幼稚舎」の企画では、初めて参加する子に熊鈴をプレゼントしています。子どもたちが歩くたびに、リュックにつけた熊鈴が、綺麗な音で鳴り響いていました。

「森の幼稚舎」会場までは、電車とバスを使って移動しました。子どもたちは、事前にスタッフから注意のあった通り、友達と折り紙をしたり、親子で小声で話したりしながら、「電車の中では静かにする」などの公共交通機関のマナーや移動中の約束事をしっかり守って移動をしていました。

天候にも恵まれ温かな陽射しの下で、保護者や友達と、紅葉の綺麗さや山のひんやりとした空気に「寒いね」「冬が近いね」などと感想を語り合う姿が微笑ましく思われました。 

現地に到着した後は荷物を下ろし、スタッフから「一人で勝手に遠くに行かないこと」などの約束を伝えられた後は、約束を守りながらも、早速、大自然の森を自由に探索しに出掛けていきました。木を揺らして葉を落とす、枝や葉を集める、火の周りで暖を取る、木登りや手作りブランコを楽しむ、虫眼鏡で植物や虫の様子を観察する、など思い思いに好きな活動を楽しみました。

伝統的なおもちゃ作りに挑戦

シートの上で、自由遊びをひと段落終えた子どもたちが作っていたのは、「手回しコマ」と「ブンブンゴマ」です。

まず、「手回しコマ」はコマの模様を選び、自由に色を塗り進めていきます。青空の下、自分が好きな色を夢中になって塗っている子どもたちが多数見られました。

コマを組み立てて完成させた後は、早速机の上でコマを回して遊びました。
はじめはコマを回すことに苦労していた子どももいましたが、「親指と人差し指でぎゅっと掴んでくるっと回すんだよ」と先に回せるようになった子どもから教えてもらい、徐々にコツを掴んで、コマ回しを楽しんでいました。コマを回せるようになった後は、親子や友達で「回せたね!」「やったね!」と喜び合いながら姿が見られました。

また「ブンブンゴマ」作りでは、最初に丸く切られた木材にキリで穴を開ける工程があります。初めて工具を扱うため最初は不安そうにキリを扱っていた子どもも、周囲のスタッフや保護者から「手をしっかり開いて力を入れて回そう」「キリを押すように力を入れよう」などとアドバイスをされながら、徐々に自信を持って作業を進めていました。

穴を開けた後は好きな模様や形を自由に描き、個性あふれるコマが次々と完成しました。

絵を描き終わった後は、穴にたこいとを通し、早速回してみますが、なかなか回らず苦戦している子どもが多かったようです。
しばらく調整してコツを掴んできた子どもからは、「できた!」と歓声が上がりました。その名の通り「ブンブン」と音を鳴らして回っているコマの様子を友達や親子で見せ合いながら、「すごい!」と褒め合い、「どうすればいいの?」と教え合いをしていました。

周囲の大人も一緒になって、回転する速さや力の入れ具合を工夫して調整する姿に、伝統的な遊びの中には、試したり考えたりしながら楽しむ要素がたくさんあることを改めて感じました。

「いただきます!」自然の中でおいしいごはん

早起きをして思い切り体を動かして遊んだ子どもたちが待ちに待ったお昼ご飯の時間になりました。大自然の中でみんなで食べるお弁当の時間には「おいしい!」と歓声が上がっていました。 

自然いっぱいの森を大満喫!

おいしいごはんを食べた後は、また自由時間となり、子どもたちは思い思いに森を楽しみました。葉や枝を集めて火に入れたり、友達と鬼ごっこやかくれんぼをしたり、森という大自然の中で活動を楽しむうちに、自然と子どもたち同士が仲良くなるような場面もあり、のびのびと活動をしていた子どもたちの姿が印象的でした。

落ち葉や枝集めからおいしい焼き芋作りへ

実は、たくさんの落ち葉や枝を子どもたちが集めていたのには理由があります。それは「焚き火を使った焼き芋作り」があるからです。「大きい枝を見つけよう!」「どの葉っぱが燃えるかな?」などと友達や親子で協力・検証しながら、たくさんの落ち葉や枝を集めては、焚き火にくべて、火を燃やし続けていました。

火が安定したところで、芋の準備を進めます。
まず、さつまいもを濡らし、キッチンペーパーで包みます。その後、もう一度濡らし、アルミホイルで丁寧に包みます。

アルミホイルで包んださつまいもを、1つ1つ火の中に並べます。火が落ち着くのを待っていると、芋の焼ける甘い香りが漂い始めました。空気を送り込むと火が燃える一方で、灰に息を吹くと灰が舞ってしまい大変なことになる、など実際の「火あそび」を通して学びを得ている子どももいました。リーダーや保護者からのアドバイスを受けて、火や送り込む息の調整を行う子どもたちの姿が印象的でした。 

「そろそろいいかな」スタッフが試しに芋を割ってみると、火が通ってホクホクのちょうどいい焼き加減です。焼けた芋を1つずつリーダーからもらった子どもたちは口いっぱいに頬張り、親子で「おいしい!」と笑顔で食べていました。大人向けにコーヒーを用意していただき、大人も子どもも大満足の一時でした。

「森の幼稚舎」が自信と楽しさと成長のきっかけに

焼き芋を食べてお腹もいっぱいになった後、最後に思いっきり自由時間を楽しんだ子どもたちは、帰路に向けて出発します。

焚き火や木工、自然の中での鬼ごっこ、おいしかった芋など、楽しい思い出を語り合いながら帰路に着きました。一人一人の表情には満足感が溢れ、「楽しかった!」「また来たい!」と話しながら帰りました。
最後まで公共交通機関でのマナーを守る姿勢も崩さず、立派に帰りの移動を楽しむ様子が見られました。

今回初の試みとして、保護者と一緒に参加いただいた方は高尾山駅でも解散可としました。最後までスタッフと共に新宿駅まで帰った子どもは、夕方6時頃新宿駅に無事に到着し、お迎えに来た保護者に安心感と満足な表情を交えながら「ただいま!」と笑顔で挨拶をしていました。スタッフに「ありがとうございました!」と笑顔で言った後、帰っていきました。特に大きな混乱もなく、全員が無事帰り着きました。

「森の幼稚舎」では、日常生活ではなかなか触れることができなくなった「火遊び」や「木登り」などの遊びに、たくさんの大人に見守られながら挑戦し、お友達と共に大自然を楽しむことができます。自然の中でのびのびとした表情で過ごし、初めて会ったリーダーや友達と一気に距離を縮めて仲良く遊んでいる子どももたくさん見られました。また、親子で枝拾いや鬼ごっこなど、共に活動に取り組む場面もあり、親子にとっても良い時間となったところもあるようです。参加された保護者の方から、「森の幼稚舎が楽しかったからまた行きたい、と子どもが帰ってからずっと言っている」「また行きたいと子どもが言うので、今度夫と子どもで行くことにした」「とても楽しかったので、年末のキャンプに申し込みました」など、嬉しいご報告もいただきました。

一日を通じて子どもたちが大きく成長する姿を見ることができました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回のご案内

次回の「森の幼稚舎」は、2026年4月18日(土)に「春のDAY CAMP編」を予定しています。春のあたたかな気候と森の心地よい涼しさの中で、薪割りや火おこしをはじめとした飯ごう炊さんに挑戦し、みんなで豚丼を作ります。火あそび、丸太切り、どろんこあそび、木工作、いきものさがし、など、春の森を満喫できる機会です。
年明けに募集開始予定ですので、楽しみにお待ちください。

また、3月末には「Spring Ski Camp」を実施します。初心者も上級者も楽しめるスキーキャンプです。

以下よりお申込みを受け付けておりますので、皆様のご参加をお待ちしています。

当会ではこれからも、自然と学びを融合させた体験を通じて、子どもたちの成長を支えてまいります。

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