【活動報告】西伊豆アドベンチャーキャンプ(2024年7月23日~7月26日実施)

2024 年7月23日(火)~ 7月26日(金)の3 泊4 日で、「西伊豆アドベンチャーキャンプ」を開催いたしました。

海、山、川の全てのフィールドを感じ、遊び尽くす大自然の中での大ぼうけんに臨むこのキャンプ、昨年まで「海!山!川! 大ぼうけんキャンプ」の名称で実施していたものですが、今年から名称をリニューアルしました!

当日朝8:40 、JR 品川駅に集合した子どもたちは総勢32名。もともと20名の定員で募集をしておりましたが、参加希望者が多数となったために急遽、宿舎や車両の追加手配を行い、なるべく多くのご希望者にご参加いただけるように努めました。そうした中でも、今回、定員を超えるお申し込みをいただき、お断りせざるを得なかった方には大変申し訳ないことでした。

出発式ではお家の方に元気に挨拶をし、新幹線に乗り込みました。品川から、新幹線、在来線、バスを乗り継ぎ西伊豆を目指します! 西伊豆は、東京からのアクセスが思いのほか困難で、東京を8時前に出発して、最短経路を通っても到着はお昼頃となります。

行きの電車やバスの中でも子どもたちは早速お友達と仲良くなり、担当のリーダーと一緒にこれからのキャンプ生活への期待に胸を膨らませるお話に花が咲きます。

いよいよ到着した西伊豆町の堂ヶ島地区。まずはお家の方の愛情がこもったお弁当をいただき、まずは早速、堂ヶ島の「トンボロ」渡りに出発です!

トンボロとは、干潮時に浅瀬が海上に姿を現し、海岸から対岸の島まで歩いて渡れるようになる現象のことを言い、この不思議な現象目当てに、多くの方がここを訪れます。

スタッフの説明を聞き合点がいった子どもたちは「道ができるってそういうことか〜」「私、海が割れて道ができるのかと思った〜」などと微笑ましい会話を交わしていました。

安全のためにライフジャケットを確実に装着し、スタッフにより一人一人、ベルトの確実な接続や締め付けを確認して、いざ出発!

陸と海の中間の世界を歩いているような不思議な感覚の中、早速潮だまりに取り残された生き物を見つけた子どもたちからは歓声が上がります。

道は、満潮時には海底となる、大きな石がゴロゴロした歩きにくい道ですが、子どもたちはそのようなことはお構いなしに、ズンズンと足を進めます。

対岸の「三四郎島」には、マグマが冷えて固まる際に収縮してできる柱状節理により、非常に特徴的な風景が見られ、子どもたちもその珍しい景色に目を丸くしながら、あちこちでナマコや小魚、カニなどを見つけて大喜びでした。

ラッシュガード等で肌の露出を抑え、マリンシューズで素足を守り、確実な装備と現地での安全指導を行なっていても、足元が不安定な中の岩肌を歩くうちには、どれだけ気をつけていたつもりであっても尖った岩などに素肌が触れることもあります。

そうしたところで小さな傷を作るお子さんもいましたが、こうした小さな怪我は、スタッフによる事前のリスクマネジメントの中では許容すべき「リスク」の範囲と捉えています。大事故に繋がらない、小さな「危険」の経験も、子どもたちが自らの身を守るための意識や技術を学ぶ上で必要なことです。

トンボロから戻ると、毎年お世話になっている宿泊施設、西伊豆町営「やまびこ荘」に向かいます。

やまびこ荘は、廃校になった大沢里(おおそうり)小学校の建物を残してほしいという地元の声を受けて、青少年宿泊施設として生まれ変わった建物で、TVなどでもたびたび取り上げられている、予約困難な大人気の施設です。

清流仁科川の水の流れる音が心地よく響き、周りは青い山々に囲まれ、木々の間から聞こえてくる鳥のさえずりも、子どもたちを歓迎してくれているようです。

去年も参加した子どもの中には「もともと学校なんだよ!」「この坂道、あったあった!」と懐かしい気持ちの中で初めてここへ来たお友達に教えてあげる先輩風を吹かせる様子も微笑ましいものです。

荷物を置き、本格的な宿舎入りの前に、まずはプール遊びです!やまびこ荘の25メートルプールは、なんと 温泉が注ぎ込まれる、「温泉プール」です!
周囲を深い山々に囲まれ、広い青空を見上げる贅沢な空間で、持参した水鉄砲や、スタッフが用意したフロートなどを使い、お友達と一緒に思い思いの水遊びを行い、楽しいプールタイムを満喫しました。

プール遊びを終えて、自分たちの部屋に入り荷物整理を行うと、早くも夕食の時間。

今日の夕食のおかずは、子どもたちの大好きなハンバーグです!贅沢なカニのお味噌汁も頂いて、みんな満面の笑みで夕食を楽しみました。

陽が落ちると、お友達やリーダーと過ごす特別な夜を迎えます。

初めての就寝準備や翌日の準備に戸惑う子もいましたが、小学生やリピーターの子どもたちがお手本となり、リーダーに支えられながら一つずつクリアしていきます。「自分のことは自分でする」という体験活動ならではの経験が、子どもたちの心身の自立へと繋がってゆくのです。

入浴も済ませた後は、就寝時刻まで、日記を書いておしゃべりをしたり、持参したトランプやカードゲームをしたりと、グループで楽しい自由時間を過ごしました。

夜の消灯時間になると、子どもたちはきちんと自分の布団に入り、眠りに落ちました。初日からたくさんの活動をして疲れたためでしょう。みんなぐっすりと休んでいました

2日目の様子は次のページへ続きます。

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