【活動報告】西伊豆アドベンチャーキャンプ(2024年7月23日~7月26日実施)

「西伊豆アドベンチャーキャンプ」の4日目のご報告です。

4日目、ついに最終日です。目を覚ますと、この日の朝も気持ちの良い晴天でした。

子どもたちは、もはや慣れた手つきでテキパキと荷物を整理し、チェックアウトの支度に取り掛かりました。お世話になったお部屋、お布団を綺麗に整えたら、最小限の荷物を小さなリュックに入れて手荷物を用意し、残りの荷物は全て大きな荷物にまとめます。支度を済ませたら、マイクロバスに乗り込んで出発です。

最終日は、西伊豆の秘境として知る人ぞ知る「大滝」を見学!

なかなか辿り着けないことで有名なこの滝は、そこへ至るまでの道のりもあまり情報がなく、場所をきちんと知っている人しかその姿を目にすることができません。マイクロバスで山道の途中まで進み、それより先は歩いて目的地まで向かいます。

はじめのうちはまだ歩きやすい山道が続いていますが、最後の200mほどは足を踏み外さないよう注意しながら進まなければならない細道や、スタッフに支えられながらロープをつたって渡る橋、一部の板が踏み抜かれていて下に流れる川の流れが見える吊り橋など、沢山の冒険が子どもたちを待ち受けています。今年はそのうえ、道を倒木が塞いでおり、スタッフが枝を払いながら道を作ることでようやく通り抜けることができました。

少しチクチクする草などにも気をつけつつ、けれども、子どもたちは自分の足でしっかりと歩き抜き、一つひとつ関門を突破していきます。

そうして、川の上流に向かって森の中を進んでいくと、突然、目の前に巨大な滝が現れました……!ついに、「大滝」に到着です!

落差およそ50m、離れた場所にも水しぶきが飛んでくるほどの迫力ある滝に、子どもたちは大興奮です。水飛沫と風が生み出す天然クーラーのおかげで汗がすっと引く涼しさ、そして水の流れ落ちる轟音。

この神秘的な自然空間に魅せられて、子どもたちも思わず滝を見つめて固まる様子も。
今まで見たことのないような大きな滝を背景に記念写真を撮り、また今来た道を戻ります。

険しい道も、一度通ったところであるために、ぐんぐんと足を進めることができます。

ようやく歩きやすい道まで戻ってきたところで、子どもたちに滝の感想を尋ねると、

「予想していたより大きい滝の迫力に驚いた」
「水しぶきがすごかった」
「滝の下が深くて青くて、どんな生き物がいるのかなと思った」

と、普段目にすることの少ない自然の情景に、実感を伴う感想をもったようでした。

帰り道も、水分や塩分補給をしながら安全に進み、無事にマイクロバスへと乗り込みました。

やまびこ荘に戻り着くと、お昼のお弁当タイムです。

今年は、最後のプールタイムを、子どもたちの意向に沿って自由遊び時間に振り替え、田舎の学校で過ごす最後のひと時を楽しみました。

出発に向けた片付けを終えた後スタッフも、ロープワークを用いて丈夫な木を選んで枝からロープを吊るし、即席のターザンロープブランコを作ったところ、子どもたちから大人気で行列ができました。また、校庭いっぱいに鬼ごっこをしたり、生き物探しをしたりと、子ども達が思い思いに最後の時間を過ごしました。

1時間半ほど目一杯遊んだら、いよいよ、やまびこ荘とのお別れの時間です。

あとは駅へ向かい、新幹線を乗り継いで品川まで、と思いマイクロバスで大場駅へと向かう道すがら、トラブル発生!
なんと車両の警告ランプが点灯、ブザーが鳴り、トラブルで一時停止です。
幸い、すぐに車両を借り受けていた会社の方とメカニックの方に連絡を取り、対処をしていただいたのでことなきを得たのですが、時間を1時間ほどロスしてしまいました。

そこで予定を変更し、台場駅を経ずに三島駅まで向かって、新幹線改札を直接通過。
元々乗る予定でいた新幹線はとうに出発してしまった後でしたので、後続の電車の自由席車両へ。
バラバラに座るわけにもいかず、車両通路に待機です。

当初の解散時刻より遅れたので、お腹を空かせた子ども達のため、急遽仕入れたおにぎりを子どもたちに渡し、狭い中の移動となってはしまいましたが、子ども達は文句も言わずにじっと我慢することができ、とても立派なことでした。

思いかけないトラブルが発生しても、それをどう切り抜けるかを考え、みんなで力を合わせて対処することで結束力が強まります。また、予想しない事態に立ち至った時も、慌てずに臨むことで道を切り開けるということが実感された、最後の時間でした。

スタッフの連携により親御様にも解散時刻遅れのご連絡を差し上げていたため、品川駅では保護者の方に1時間ほどの遅れとはなりましたが、お子様を無事に引き渡すことができました。

トラブルにより遅れが生じたにもかかわらず、解散場所の品川駅では、お家の方々が子どもたちを温かく迎えてくださり、子どもたちは気が抜けたかのようにホッとした笑顔を見せていました。

最後にトラブルに見舞われ、困難を経験したにもかかわらず

「今回のキャンプが楽しかった人?また行きたい人?」というスタッフの問いかけに、
「はーい!!」と、全員が元気良く手を挙げ、答えてくれました。

それを聞いたスタッフやリーダーは、キャンプの準備から当日の運営まで力を尽くした甲斐があったと、嬉しい気持ちになりました。

次回のキャンプ・体験活動は、8月9日より5泊6日の「東京都亜熱帯区 八丈島キャンプ」です。八丈島では、さらに非日常の中で様々な体験を繰り広げる時間が待っています。今回参加してくれた子どもたちのうち何名かも、八丈島キャンプに参加予定のため、今から再会できる日が楽しみです。

また、すでに秋以降の活動についても募集を開始しており、特に12月のスキーキャンプは、早くも小学生は満席近くなっています。

次回企画でも、子どもたちの豊かな経験とかけがえのない夏の思い出作りに貢献できるよう、スタッフ一同尽力してまいりたいと思います!


【今後のキャンプ・体験活動】

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