
【活動報告】Family and Kids Camp(2025年6月9日~6月10日実施)
2日目
2日目の朝は、清々しい空気の中で静かに始まりました。まだ薄暗いうちから、保護者向けに早朝のコーヒータイムを設けました。豆の挽き方や淹れ方に造詣の深いスタッフが淹れる温かなコーヒーを片手に、穏やかな時間を過ごす姿が見られました。静かな森の朝に耳を傾ける贅沢なひとときです。

一方で、早起きの子どもたちはすでに活動開始。虫網を片手に草むらや木陰を歩き回って昆虫を探したり、芝生の上を駆け回ったりと、朝の自然を満喫していました。静かな森に子どもたちの楽しげな声が響き始めると、少しずつ他の家族も目を覚まし、やがて起床時間を迎えました。



身支度が整った後は、全員で朝の体操を行いました。清々しい朝の空気の中、リーダーの一人が前に立って体操のお手本を見せると、何人かの子どもたちも自ら前に出て挑戦してくれました。大きく腕を振ったり、ジャンプをしたりと、みんな元気いっぱいに体を動かし、眠気もすっかり吹き飛んだ様子でした。自然の中での朝の体操は、体だけでなく心もすっきりと目覚めさせてくれるひとときとなりました。



体操が終わると、朝食の準備に入ります。この日の朝食は「カートンドッグ」。紙パック(牛乳パック)を使って調理する少しユニークなアウトドアメニューです。スタッフが用意した食材は、千切りキャベツとウインナー。子どもたちは自分でパンに具材を挟み、アルミホイルで丁寧に包んで準備を進めます。



準備が整ったら、包んだパンを紙パックの中に入れて着火。パックが燃え尽きるまでじっくりと加熱します。紙が燃え上がる様子を興味深そうに見つめる子も多く、普段なかなか体験できない火を使った調理にワクワクした表情が印象的でした。


焼き上がったカートンドッグは、ほんのり香ばしく、中のウインナーもアツアツ。各自好みでケチャップやマスタードをかけて頬張ります。さらに、温かなスープとカットフルーツも用意され、朝の爽やかな空気の中でゆったりとした食事の時間を楽しみました。自然の中で味わう朝食は、シンプルながらも格別な美味しさだったようです。





朝食が終わると、いよいよテントの撤収作業に取りかかります。自分たちが使ったテントを自分たちの手で片づけるのも、大切なキャンプの経験の一つです。子どもたちは、スタッフや保護者の方と一緒に、ポールを外し、シートを畳み、テントを慎重に解体していきました。
前夜の夜露で地面が濡れていたため、テントは一度裏返して天日で乾かしながら作業を進めます。日差しの中で少しずつ乾いていくテントを見守りつつ、次の工程に備える姿が印象的でした。



作業の中では、小学生のお兄さんが率先して各所を回り、困っている子や大人のお手伝いに積極的に入る姿がとても頼もしく感じられました。それに刺激を受けるように、年長の子どもたちも「次は何をすればいい?」と自ら動き、次々と役割をこなしていきます。こうした子どもたちの自主性と協力が、全体の作業を大きく助けてくれました。
テント撤収が完了した後は、使っていた寝袋の片づけに移ります。寝袋の収納は子どもたちにとっては少し難しい作業ですが、空気を抜きながら丁寧に丸め、袋に詰めていく工程を一つひとつ進めていきます。友達同士で手伝い合ったり、大人と一緒に工夫をしながら片づけを終えていく姿が随所に見られました。



保護者の皆さんもお子さんを温かく見守りつつサポートしてくださり、キャンプ最後の片づけも和やかな雰囲気の中で順調に完了しました。
片付けがすべて終わった後、全員で記念写真の撮影を行いました。晴天の下、家族ごとに並んだり、子どもたち同士で肩を組んだりと、にぎやかで和やかな雰囲気の中でシャッターが切られ、2日間の思い出が1枚の写真に収まりました。

写真撮影の後には、出発までの少しの時間を使って再び自由時間となりました。子どもたちは最後のひとときを惜しむように、虫取りや追いかけっこ、草花遊びなど思い思いの遊びに夢中になっていました。保護者の皆さんも、木陰や芝生でゆったりとお子さんたちの様子を見守りながら、キャンプの余韻に浸るひとときを過ごされていました。




そしていよいよ閉会式の時間となり、全員が集まりました。ここでは、子どもたちの中から何人かが、今回のキャンプで印象に残ったことを元気に発表してくれました。「初めてマッチを使って火をつけたのが楽しかった!」「焚き火でマシュマロを焼いたのが美味しかった!」「テントを立てるのが難しかったけどできて嬉しかった!」と、思い出いっぱいの感想が次々に飛び出し、保護者やスタッフからは自然と温かな拍手が送られました。2日間の体験がそれぞれの心にしっかりと刻まれたことを感じさせてくれるひとときとなりました。



その後、名残を惜しみつつ順次解散となり、Family and Kids Camp 2025は無事に幕を閉じました。天候にも恵まれ、大きなトラブルもなく、今年も参加されたご家族の皆様のご協力のもと、素晴らしい時間を共有することができました。
今回のキャンプも、ご参加者の怪我や事故等もなく無事に開催できましたことを、この場をお借りして関係者の皆様に御礼申し上げます。
次回企画は、7/5(土)開催の「森の幼稚舎―清流沢遊び編―」です。
森のフィールドで活動し、夏の暑さを吹き飛ばす水遊びを堪能します!冷たい沢の水に入り、生き物を探したり水の流れを感じたりと、本能の赴くままに水遊びを楽しみます。
夏の長期キャンプ、「西伊豆アドベンチャーキャンプ(7/22-25)」ならびに「東京都亜熱帯区 八丈島キャンプ(8/8-13)」は、ほぼ満席となっておりますが、空席状況は常に変動しておりますので、最新の状況はお電話やメールにてお問い合わせください。
今後も、子どもたちに豊かな経験を提供するイベントを企画してまいりますので、どうぞお楽しみに!

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