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【活動報告】森の幼稚舎 - 清流沢遊び編 -(2024年7月6日実施)

2024年7月6日(土)、毎年恒例の「森の幼稚舎-清流沢遊び編-」を開催しました。

このキャンプは、てんげんじこどものいえが一年を通じて提供する人気のプログラムの一つです。4月に実施された「森の幼稚舎-春のDAY CAMP編-」では、晴天のもと、子どもたちが森の中でのびのびと遊び、飯盒炊爨にも挑戦しました。

森の幼稚舎とは?

森や川、山での活動を通して、豊かな感性や想像力、自分で考えて行動する力を養える、自然体験活動の場です。
火遊び、丸太切り、自然素材を使った木工作など、大自然の中で子ども達が自分で遊びを考え、生み出し、自分の責任で自由に遊びます。
子ども達はそうした遊びを通して、大いに楽しみながらも「興味を持ったことに没頭する」、「試行錯誤の中で工夫と挑戦を繰り返す」、「お友達との関わり合いの中で我慢を覚える」等の経験が得られます。

今回は、夏の特別なアクティビティとして、清流での沢遊びを楽しみました。当日は、蒸し暑い夏の日でしたが、天候にも恵まれ、透き通った水の中で涼しさを満喫し、自然の美しさを体感する素晴らしい機会となりました。

まずは、朝早くに新宿駅新南口でスタッフミーティングを行い、事前の打ち合わせ内容を再確認して準備を整えます。8:00を過ぎると、目を輝かせた子どもたちが集まり始め、保護者とともに元気に挨拶を交わして、受付を済ませました。子どもたちは、各々が持参した虫網や虫かごを見せ合いながら、沢遊びへの期待を膨らませていました。

出発式が終わり、「いってきます!」の元気な声とともに、子どもたちと付き添いの保護者の方々、引率スタッフの総勢28名で電車とバスを乗り継ぎ、目的地へ向かいました。移動中、公共の場でのマナーを守る大切さを学びつつ、楽しい会話に花を咲かせました。

高尾駅に到着後、トイレ休憩を済ませて京王バスで林道を進み、目的地の秘密基地へと歩き始めます。青々と茂った木々に囲まれ、心地よい風が吹き抜ける中、子どもたちはどんどん前へと進んでいきます。

秘密基地に到着すると、現地スタッフの出迎えを受け、沢遊びの準備が整いました。清流の美しい景色に大興奮の子どもたち。準備体操と注意事項の確認を終えると、待ちに待った水遊びが始まります!

待ちかねていたかのように、水の流れに向かって元気よく進んでいく子もいれば、少しずつ水に足を伸ばしてはすぐに引っ込める子もいました。子どもたちがそれぞれのペースで水に入り始めると、山から流れ出る新鮮な水の冷たさに、興奮の声が響き渡ります。

しばらくすると、水の冷たさに慣れてきた子どもたちは、沢の中で生き物を探し、網や水槽を手に楽しそうに遊び始めました。スタッフと水を掛け合ったり、沢の中の石をひっくり返したりと、日常では味わえない自然の恵みに夢中です。

「あ!今カニがいたよ!」「そっちの石の下に隠れた!捕まえて!」

お友達と協力して、カニやカエルなどの小さな沢の生き物を見つけては、みんなで見せ合います。そうして熱中して動き回るうちに、水の流れに足を取られそうになったり、苔の生えた岩で滑りそうになったりする場面もありました。浅い沢でも、子どもたちにとっては立派な冒険です。

沢には、水の流れが速い場所や、深い場所、非常に冷たい場所があり、周りには様々な形の岩や木々が取り囲んでいます。上流に向かって沢の中を進んでいると、うっかり苔の生えた石の上に足をかけて転びそうになるなど、自然の多様な顔の中には美しさだけでなく、常に「危険」が潜んでいます。子どもたちは、こうした危険を体験を通じて察知し、回避する力を養っていきます。その過程では、時には「ヒヤリ」とする瞬間もありますが、その経験こそが大きな「本当の危険」から身を守るための大切な学びとなります。こうして、子どもたちは小さな失敗を繰り返しながら、自然体験の中で「生きる力」を培い、たくましく成長していきます。

午前の遊びを満喫し、昼食の時間になると、子どもたちはお腹がペコペコです。さっそく秘密基地に戻ってシートを広げ、青空の下でお弁当をいただきました。沢遊びで仲良くなったお友達と共に、大きなお口で豪華なおかずやごはんを頬張ります。カメラを向けると、「美味しいー!」と満面の笑みを返してくれました。

昼食の後は、自由時間になります。リーダーと一緒に鬼ごっこをする子や、森の中で工作や虫取りをする子など、思い思いの活動を楽しみます。工作活動では、木材を使って剣やペンダントを作るなど、子どもたちの創造力が輝いていました。デザインをはじめ、木材を鋸で切り取ってやすりをかけ、釘を打って模様を付けるまで、スタッフや保護者のサポートの下に全て自分で行います。完成した後には、満足そうに微笑みながら自分だけの作品を誇らしげに見せてくれました。

工作が終わると、木のブランコに乗ったり、焚き木をしたり、ハンモックに揺られたりと、森のフィールドを活用して各々が本能の赴くままに自然遊びを楽しみました。中には、小学生のお兄さんと一緒に鬼ごっこやかくれんぼを楽しむ幼児の姿もありました。異学年で交流を深める中で、互いに対人能力や相手を敬う精神を育むことも、体験活動の教育的意義といえます。

夕方が近づき、帰り支度を済ませた子どもたちは、最後に思い出の記念写真を撮り、秘密基地を後にしました。雲行きが少し怪しかったため、早めに出発して予定時刻よりも前のバスに乗りました。帰りのバスや電車の中では、遊び疲れてぐっすりと眠りにつく子もいれば、最後までお友達と楽しそうにおしゃべりをする子の姿もありました。今日一日のかけがえのない思い出を胸に、新宿駅で待つ保護者の方々の下へと向かいます。

新宿駅に着くと、外は雷を伴う大雨でしたが、早めに帰路に就いたおかげで一度も雨に濡れることなく、お迎えの保護者の方々のもとへと辿り着くことができました。その後は、簡単なご報告をしてから子どもたちを引き渡し、早めの解散となりました。

夏は、これからが本番。てんげんじこどものいえのキャンプやイベントも盛りだくさんです。夏の企画は、おかげさまで既に満席となっておりますが、秋と冬の企画は現在お申込み受付中です。
トトロの森の稲刈り体験(10/5実施)」「森の幼稚舎 -秋の木工&手作りおもちゃ創作編(11/30実施)」「キンダースノーCAMP(12/26-30実施)」「ジュニアスキーCAMP(12/26-30実施)」など、季節を感じる楽しい企画が子どもたちを待っています!是非、お早めにお申込みください。

これからも、子どもたちの成長と笑顔を応援する活動を続けてまいります!

キャンプ・体験活動の年間予定はこちら

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