【実施報告】キンダースキーCAMP
2020年12月26日〜12月30日にかけて、新潟県、苗場スキー場において小学生対象の「ジュニアスキーCAMP」、および幼児対象の「キンダースキーCAMP」が開催されました。
別記事でご報告した「ジュニアスキーCAMP」に続き、以下では、11名の幼児が参加した「キンダースキーCAMP」の進行の様子を報告致します。
小学生と同じ期間の4泊5日を過ごすことは、幼児にとっては、非常に大きな冒険であったと思います。ご家庭にとっても、幼いお子様方を送り出すことには、ある種の「勇気」が必要であったことでしょう。それでも、私どもの運営を信じてくださり、大切なお子様方をお預けくださったことで、11名もの幼児が雪山での生活を楽しんでくださったこと、本当に嬉しく感謝しております。普段から幼児教室の授業で顔を合わせているお子さんが多かったことだけでなく、今回が初めてという方につきましてもご家庭の深いご理解によって、お互いが安心の下に運営できたことが、今回のスキーキャンプ成功につながったものと考えています
幼児であるからこその、ひとつひとつの持ち物までリーダーが目を配るような丁寧な関わりはもちろんのこと、今回は懸念の大きかった感染症対策については、小学生のジュニアスキーCAMPと同じオペレーションにて万全の対策を施しました。結果として、このような時期にあっても、安全で豊かな体験活動の機会を保証することができ、すべてのご家庭から感謝のお言葉をいただけましたこと、私どもとしても実施冥利に尽きるものでした。
なお、具体的な感染症対策の例としては、すでにお伝えの通りに「60人乗りの貸切大型バスに、およそ半分の乗員」「階建ての広々とした宿舎を貸切で利用」「引率スタッフ全員が常にアルコール消毒液を携行」「お手洗いの後や食事前、バス乗車や宿舎入室の前等、こまめなアルコール消毒」「「生活の全ての場面でマスク着用を原則」「バス車内での会話は無し」「食事は壁面やアクリル板に向かっていただく」というものでした。徹底した対策のため、たしかに日常と異なる不便もありはしたものの、子どもたちは流石の適応力を示してキャンプ全体を楽しんでいる様子でした。
1日目の12/26早朝、スキーキャンプがとっても楽しみな様子が見て取れる、意気揚々とした顔で幼児たちが集まりました。
受付を済ませた後は「いざ苗場へ」ということで、早速大型バスに乗り込みます。
大きな渋滞に捕まることもなく、スムーズに現地へ向かうことができました。
途中SAで休憩を挟みましたが、最低限の時間の滞在にとどめ、バスに乗り込む前の消毒もバッチリです。
そうして順調にバスは進み、概ね予定通りに時刻に宿舎に到着しました。
宿舎に到着するや否や、東京では見ることのない厚く積もった雪に子ども達は大喜び!ひんやりとした雪に触れて興奮している様子です。
宿舎でお弁当を食べた後は、スキーウェアに着替えて早速ゲレンデへ! 小さな体で一生懸命スキー板を運びます。この日は、翌日からのスキー特訓に向けて、緩斜面の上り下りを通して板慣らし・板合わせを行いました。はじめこそ苦戦する様子も見れましたが、何度か上り下りを繰り返すうちにだんだんと感覚をつかんで行くことができたようです。2日目以降の滑走も楽しみになった瞬間でした。
ゲレンデから戻ると、着替えと自分たちの荷物の整理です。
このキャンプでは、スキーの技術向上だけではなく、自分たちの生活を自分たちで良くしていく、ということを大切にしています。
そのため、少し時間をかけながらも、着実に身の回りの整理整頓を進めていきました。ほとんどの子にとって、自分一人で管理することは初めてと言えるような膨大な荷物量を前にしながらも、リーダーが一人一人に声をかけて寄り添いながらスーツケースの中を整えていきました。
夕方には、早くも夕食の時間です。実はサンヴィレッジが所属する「ホテルエフ」グループは、東京ではレストランを経営しているほどに食事にはこだわりがあります。滞在中は、子どもたちが喜んで口にできるメニューを毎食考えてくださっていました。初日からたくさん遊んでお腹がぺこぺこになった子どもたちは、みんな目の前のお皿に盛られたご馳走をぺろりと平らげていました。
ゆっくりと夕食を楽しんだ後は、みんなで入るお風呂タイムです。ここでも、たくさんの人で使う浴場のマナーやルールについても学びました。
自分が使った洗い場は道具を元に戻し、泡などはきちんと流しておくこと、脱衣所を濡らさないこと、そうした一つ一つをリーダーが一緒になって行なうことで、身を持って学んでいきました。
お風呂上がり、しっかりと温まった体を冷やさないようにしながら、この日の最後のお楽しみに出かけました。苗場スキー場恒例、ゲレンデ打ち上げ花火です。
真冬に花火が見られることを知った子どもたちは、驚きながらも浮き足立ち、「ぼく、カメラ持っていく!」と意気揚々と準備をしていたのが微笑ましく思い出されます。
夜のゲレンデという、今まで行ったこともないような非日常空間に、子どもたちの興奮も最高潮です。いよいよ、大きな打ち上げ音が上がり、澄んだ空に大輪の花火が花開きました。
目の前の視界いっぱいに広がる美しい輝きは、小さな子どもたちの心にしっかりと刻み込まれたことでしょう。
流石に目一杯遊んで疲れた様子の子どもたちは、宿舎に帰ると、すぐに温かい布団にくるまってゆっくりと夢の世界に入っていきました。
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