【活動報告】世界遺産の島 西表島キャンプ(2023年3月25日~3月29日 実施)
3月25日(土)から3月29日(水)にかけて、沖縄県西表島にて「世界遺産の島 西表島キャンプ」を実施いたしました。
てんげんじこどものいえと慶楓会が合同で実施するロングキャンプの新コースで、春休みに実施するキャンプとしてはこれまでで最長の4泊5日。地理的にも東京から2000km近く離れた遠方、もはや日本最南端に程近い土地でのキャンプ企画です。
本企画は以前に行ったアンケートに基づきご要望の多かった「沖縄や北海道等の国内遠方でのキャンプ」を実現するものです。1年以上前から計画を開始し、実施の8ヶ月前、7月中に他のキャンプや幼児教室の授業の合間を縫ってスタッフが綿密な下見を行った上で実施につなげました。
キャンプ中は星野リゾート西表島ホテルに宿泊し、現地では西表島の子どもたちとの交流も行う、このキャンプでしか体験できないことが盛りだくさんの濃密な5日間となりました。ご家族だけで訪問することが難しい離島中の離島である西表島は、その生物多様性の豊かさから世界遺産に認定され、全国的にも改めて注目を集めている場所です。
この活動報告では、子どもたちが親元を遠く離れ、自立に向けて過ごした4泊5日のキャンプ生活の様子をお届けします。
3/25 西表島キャンプ 1日目
キャンプ1日目、3月25日の早朝、羽田。
春休み中の土曜日ということもあり、混雑に備えて参加者には早朝6時30分に集合していただきました。ご自宅を出発されたのはおそらくみなさま5時台以前のことで、ご家族の方にもご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
まずは飛行機で石垣島へ、続いて空港からフェリーターミナルまでバスに乗り、高速船でようやく西表島に到着、その後もさらにホテルバスに乗り継いで、目指すは星野リゾート西表島ホテルです。
眠い目をこすりながらとなるかと思いきや、子どもたちはこれから始まるワクワクの生活に興奮してか、とても元気な顔を見せての集合でした。
陰性証明を含む健康チェックを確実に行い、子どもたちが万全の体調であることを確認した上で、いよいよご家族に「いってきます」を伝え、保安検査に向かいます。
てんげんじこどものいえの子どもたちは飛行機に乗り慣れている子も多く、手荷物検査も順調に越え、搭乗口まで向かい、無事に搭乗。
大きく2つのブロックに分かれながら、お友達と並んで座席に座り、3時間ほどの空の旅を楽しみます。
ここで、一つ目のトラブル! 折からの空港混雑のあおりを受けて航空機の動き出しがやや遅れ、到着が30分以上ずれこむことになりました。
「このままでは、接続して乗車を予定していたバスや、さらにその後の船に乗れない……!」
と言っても、航空機を早く到着させることはできないため、これはどうすることもできないこと。慌てず、こうした事態に備えてバックアップの手立てを想定していたため、ひとまず現地では他のバスや船に振り替えて乗車・乗船することを見込むことにしました。離島という環境下での制限も多い中で、最適な打開策に関して迅速な判断が必要となりましたが、事前の徹底した下見と現地調査により仕入れていた情報を駆使し、急ピッチで解決方法を打ち立てることができました。
ここまでのさまざまな影響により、最適な打開策に関して迅速な判断が必要となりましたが、事前の徹底した下見と現地調査により仕入れていた情報を駆使し、急ピッチで解決方法を練りました。
見通しがついたことでほっと胸を撫で下ろし落ち着いた息をついて、順次再手配を重ね、なんとか西表島へ向かう船に乗り込むことができました。
西表島に辿り着き、ホテルのバスに乗せていただいて、ようやくホテルに辿り着いたのは予定時刻から2時間以上遅れた17時を過ぎてから。
子どもたちにとっては、ただでさえ長い移動が、さらに遅延して総移動時間は6時間以上の長旅となりました。大変な思いもあったとは思われますが、文句や泣き言を言わないで頑張り、とても偉いことでした。
着いてみれば、星野リゾート西表島ホテルは、南国風の意匠が凝らされた素晴らしい建物で、子どもたちも一気にテンションが上がります。
なお、今回のキャンプでは、星野リゾート様の全面的なご協力をいただき、企画段階からのさまざまな手配に加え、滞在中の生活のサポートなど、たいへん大きなサポートをいただきました。
あいにく時間の関係で、この日の到着後に予定していたプール遊びは翌日に持ち越しになったものの、ホテルでゆっくりと過ごす時間を持つことができました。
夕食は美味しい沖縄料理をビュッフェでいただき、その後は、ホテルのスペシャルプログラム「イリオモテヤマネコの学校」を受講して、イリオモテヤマネコの不思議な生態について学びました。途中のクイズではみな競うように手を挙げるなど、前のめりの微笑ましい姿がたくさん見られました。
いつものキャンプどおり、21時には消灯し、子どもたちは明日以降の元気な活動に備え、朝早くからの移動の疲れを癒すべく、ベッドでぐっすり休みました。また、スタッフ・リーダーも夜のMTGを早めに終え、早めに休んで子どもたちの活動をフルパワーでサポートできるように充電しました。
日中帯は、事前の天気予報で心配されていたほどの雨ではなかったものの、夜になり日中とは打って変わってまるで夏の島のような雨がしっかり降りだしました。
子どもたちの移動時に降られなかった幸運に感謝しつつ、いよいよ本格的な活動が開始となる翌日以降、子ども達が元気に活動できるよう、スタッフ一同安全第一を胸に刻み、初日を終えることができました。
次のページでは、「世界遺産の島 西表島キャンプ」の2日目の様子として、星砂が集まる海岸での遊びや船でしかたどり着けない最果ての集落「船浮」のさらに奥にある秘境ビーチ「イダの浜」での遊びや、この時期にしかみられないヤエヤマホタルの幻想的な姿見ふれた、盛りだくさんの一日の様子をお届けします。
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