【活動報告】森のチャレンジキャンプ(2023年6月10日~6月11日実施)

2日目

2日目。あいにく、天気は朝から大雨です。昨日、一生懸命テントを張ったおかげで、雨に濡れることなく、寝起きに雨水のしたたる音楽を聴きながら、気持ちの良い朝を迎えました。眠そうに目をこすりながらも、「2日目が始まった!」と言わんばかりに、子どもたちは一斉に飛び起き、元気よく「おはよう」の挨拶を交わします。

母屋に移動し、着替えて顔を洗ったら、朝ご飯の準備です。パンケーキ、スープ、果物、ジュースを、席ごとに手分けして配膳します。この日も、元気よく「いただきます」の挨拶をして、にぎやかな朝食を迎えます。パンケーキにバターをのせたり、シロップをかけたり、フルーツを添えたりして、とても豪華な朝ご飯になりました。

食後は、スタッフに声をかけられなくとも、自分たちですべきことを考えて片付けに取り掛かります。食器を種類ごとに分けたり、洗ったり、残飯をまとめたり、机の下に落ちた食べかすを拾ったりと、一人一人が「自分がやる」という意識をもって行動します。
「まだここにゴミが落ちている!」「こっちの机も拭いてあげるね!」と、小学生のお兄さんたちが積極的に動く姿は、後輩たちの良いお手本となっていました。

片付けが終わると、次はスペシャルプログラムの「バードコール作り」です。初めに、檜を丁度良い長さに切っていきます。リーダーがしっかりと傍に付き、一緒にのこぎりを動かします。のこぎりを引いた時に切れる感覚を掴むと、子どもたちは大人の手助けがなくても、自分の力で最後まで切ることができていました。

切った檜に穴をあけたら、次はやすりがけです。切った断面や表面全体がツルツルになるまで、ゴシゴシとこすります。やすりの後は、ペンで絵を描いていきます。動物や自然の絵を描く子、ハートや星の模様を描く子など、様々なデザインで色を付けていきます。

絵が描けたら、ネジを取り付け、首に下げる紐を結んで完成です!さっそく、窓の外に向かってバードコールを鳴らし、みんなで鳥たちに話しかけます。母屋の中は、まるで何十羽という鳥たちが住んでいるかのように、あちこちから鳥のさえずりが聞こえ、とても賑やかです。

「私と同じ音がするね!」「僕はみんなより少し高い音だから、小鳥の声みたい!」そんなやり取りを交わしながら、自分で作り上げた世界に一つだけのバードコールを首に下げ、嬉しそうに鳴らしていました。

お次は、思い出の絵本作りです。白い紙を折って本の形にし、この2日間の思い出を絵や文章にして書いていきます。中には、10ページを超えるほどの大作を書き上げた子もいました。カニと色々な生き物の戦いを観察した時の話や、嬉しそうにブランコに乗っている絵、テントに転がっている絵などから、ここでの生活の楽しさが伝わってきます。

そうしているうちに、あっという間にお昼ご飯の時間です。スタッフが作ってくれた焼きそばをお皿に盛り、このキャンプで最後となる「いただきます」をして、みんなと食べるごはんを楽しみます。口の周りや歯に青のりをいっぱい付けながら、「世界で一番おいしい焼きそばだ!」と喜ぶ子どもたちに、一生懸命作ってくれたスタッフもにっこり。大量に作った焼きそばは、みんなのおかわりによって、見る見るうちに無くなっていきました。

食事が終わると、次はレクリエーションです。誕生日当てクイズをしたり、グループで対決する言葉出しゲームをしたり、片足立ちでバランスを競ったりして、室内は大盛り上がり。
そこには、「頑張れー!」「すごいね!」「勝ったよー!」と、互いに声を掛け合う子どもたちの姿がありました。大人から年下まで、様々な年代と交流する場は、対人能力を育む最適な教育環境といえます。

ゲームを楽しんでいると、天に子どもたちの元気な声が届いたのか、突然雨が止みました。子どもたちは、窓の外を見て「お外に行けるー!」と大はしゃぎ。急いでレインウエアに着替え、水筒を持ち、山の散策に出発です!

キャンプ地を出て、さらに上へと登っていくと、雨で道の真ん中に小川ができていました。道端には珍しい植物や木の実も生えており、子どもたちの興味を引く自然の恵みが溢れています。道中、小川の上をパシャパシャと水音を立てながら歩き、午前中に作ったバードコールを嬉しそうに鳴らす子どもたちの姿がありました。

記念写真を撮り、母屋に戻って荷物の整理をしたら、いよいよキャンプ地とのお別れです。お世話になった本部のスタッフに挨拶をして、山道を下ります。大きい荷物は行きと同様、バス停まで「てんこど号」に載せて運びます。子どもたちは、荷物を受け取りバスに乗るや否や、2日間の楽しい思い出を胸に、夢の世界へと誘われました。
その後、電車に乗り継ぎ、解散場所のJR新宿駅新南口へと向かいました。最後まで、重い荷物を背負い、自分の足でしっかりと歩く姿は、とても立派でした。お迎えにいらした保護者の方々と子どもたちを引き合わせ、簡単なご報告の後、解散となりました。

次回企画は、7/8(土)開催の「森の幼稚舎―清流沢遊び編―」です。今回のキャンプと同じく、森のフィールドで活動し、夏の暑さを吹き飛ばす水遊びを堪能します!冷たい沢の水に入り、生き物を探したり、水の流れを感じたりと、本能の赴くまま、思う存分水遊びを楽しみます。

そして、7月には元小学校で寝泊まりしながら、海・山・川などの大自然を満喫する「大ぼうけんキャンプ」、8月には映画の舞台になった「八丈島キャンプ」を開催します。さらに、9月には「森の幼稚舎―秋のDAY CAMP編―」や「トトロの森の稲刈り体験」を開催します。ご参加をご希望される方は、お早めにお申し込みくださいませ。

今回の体験活動も、ご参加者の怪我や事故等もなく、無事に開催できましたことを、この場をお借りして関係者の皆様に御礼申し上げます。

今後も、子どもたちに豊かな経験を提供するイベントを企画してまいりますので、どうぞお楽しみに!
自信を力強く支え、充実した活動、豊かな経験を提供してまいります。

1 2

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

コメント

コメントする