
【活動報告】西伊豆アドベンチャーキャンプ(2026年7月28日~7月31日実施)
キャンプ2日目の朝。前夜まで降り続いた雨も上がり、宿舎の周囲には澄んだ空気が広がっていました。窓の外から聞こえる鳥のさえずりや木々の葉を揺らす風の音に耳を傾けながら、子どもたちは元気よく目を覚まします。


起床後は布団を片付けて校庭へ。頭と体をしっかりと目覚めさせるためにラジオ体操を行います。お手本をしてくれる子を募ると、何人もの子が積極的に前に出てきてくれます。



体操を終えると朝食をとるため給食室へ。
食事前には、子どもたちが配膳のお手伝いにも積極的に取り組みます。食器やおかずを運んだり、ご飯や汁物を各テーブルへ配ったりと、一人ひとりが自分にできる役割を見つけながら協力して準備を進めていきました。「こっちは終わったよ」「次は何を運べばいい?」と自然に声を掛け合う様子から、早くもキャンプ生活への慣れが感じられます。


全員で「いただきます」の挨拶をした後は、バランスの取れた栄養満点の朝ごはんでしっかりとエネルギーを蓄え、この日最初の活動へ向けて英気を養いました。
朝食後は身支度を整えて川へと向かいます。 川での活動は、全プログラムの中でも特に細心の注意を払い、安全管理を最優先にして取り組みます。
大人も子どもも全員がライフジャケットを着用し、リーダーやスタッフが一人一人、緩んでいるところがないか、きちんとした手順で着られているかを点検していきます。
全員の準備が整うと、リーダーが上流・下流、さらには深くなっているところの手前に立ち、子どもたちには「リーダーの立っている範囲を超えない」という約束を確認したうえで、安全第一な体制を築きました。
この確認の積み重ねが、子どもたちが自然の中で思い切り遊ぶための土台となります。

前日の雨による増水が少し懸念されましたが、実際には穏やかな流れで、水温も冷たすぎず、夏の日差しの中で思い切り遊ぶことができました。西伊豆の豊かな自然の中を流れる清流は、水の透明度が高く、川底の石まではっきりと見ることができます。冷たい水に最初は「冷たい!」と歓声を上げていた子どもたちも、すぐに川の心地よさに慣れ、水遊びを楽しみ始めました。





浅瀬で水を掛け合って遊ぶ子、流れに足をつけて涼を感じる子、生き物を探しながら川底をじっくり観察する子など、遊び方はさまざまです。
自然の中には決まった遊び方はありません。同じ場所にいても、一人ひとりが興味を持ったものに夢中になり、自分なりの楽しみ方を見つけていきます。



スタッフは安全に十分配慮しながらも、必要以上に遊び方を決めることはありません。子どもたちは周囲の様子を見ながら、「ここは流れが速いね」「この石は滑りやすいよ」と互いに声を掛け合い、自分自身で状況を判断しながら活動を進めていました。
夏の日差しの中で思い切り体を動かし、西伊豆の自然を全身で感じた子どもたち。笑顔と歓声が絶えない時間となりました。
たっぷりと川遊びを満喫した子どもたちは、そのまま温泉プールへ向かいます。午前中から思い切り体を動かしていたにもかかわらず、プールを目の前にすると子どもたちは再び元気いっぱいです。
泳ぎを楽しむ子、水中で鬼ごっこをする子、浮き具を使って遊ぶ子など、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。
川とは異なる環境での水遊びに、「さっきとは全然違うね」といった声も聞かれ、水の感触や遊び方の違いを楽しんでいる様子が印象的でした。




温泉プールを満喫した後は宿舎へ戻り、昼食の時間です。
昼食はお弁当です。 グループごとにリーダーと一緒にお弁当を受け取ります。「こっちの袋は持つね」「じゃあお箸持っていく」など子どもたちが自ら役割を見つけて積極的に動きそれぞれのお部屋へ戻っていきます。

午前中は川遊びとプールでたっぷり体を動かしたこともあり、子どもたちはお腹もぺこぺこ。「川の水、すごく冷たかったね」「プールも楽しかった!」と午前中の出来事を振り返りながら、おいしそうにお弁当を頬張ります。午後には野外炊事も控えているため、「今日は自分たちでご飯を作るんだよね」と期待を膨らませる子どもたちの姿も見られました。


昼食を終えると、各グループで使用した場所を整えます。お弁当の容器を分別してまとめるだけでなく、机や床に落ちた食べこぼしがないかも確認し、来たときと同じように気持ちよく使える状態へ戻していきました。「自分たちが使った場所は自分たちできれいにする」という意識も、キャンプ生活の中で自然と身についていきます。
片付けを終えた後はしばしの自由時間です。友達と部屋でゆっくり話を楽しむ子、外へ出て周囲を散策する子など、それぞれが午前中の疲れを癒やしながら、穏やかな時間を過ごします。
そんな中、子どもたちが楽しみにしていたかき氷が始まりました。
機械が用意されると、「もう食べられる?」「今日は何味にしようかな」と自然と子どもたちが列をなします。待ち時間は日記を書くなどして有効活用しつつ、きちんと列に並んで、自分の番を待ちます。今年もシロップはいちご・メロン・ブルーハワイの三種類。好みの味を選び、満面の笑みで冷たいかき氷を頬張ります。






十分に休憩を取ったところで、いよいよ午後のメインプログラムである野外炊事が始まります。
まずはスタッフから、火や刃物を扱う際の注意点や、これからの作業の流れについて説明を受けます。安全に楽しく活動するためには、一人ひとりが話をよく聞き、約束を守ることが大切です。子どもたちも真剣な表情で耳を傾け、それぞれの役割を確認していきました。
今回の夕食はカレーライスです。各グループで役割を分担し、調理と火おこしを並行して進めていきます。
調理担当の子どもたちは、じゃがいもやにんじん、玉ねぎなどの野菜を一つひとつ丁寧に皮をむいたり切っていきます。「玉ねぎが目にしみるよ」という声があちらこちらから聞こえてくるのも、毎年の恒例行事です。
そのほかにも、包丁やピーラーを使い慣れている子もいれば、慎重にスタッフへ確認しながら作業を進める子もいましたが、お互いに声を掛け合いながら協力して取り組む姿が印象的でした。





一方、火おこし担当の子どもたちは、薪を組み、新聞紙に火をつけてかまどの火を育てていきます。勢いよく燃え上がるようになるまでには、薪を追加するタイミングや風の送り方にも気を配る必要があります。「こっちに薪を持ってきて!」「もう少し風を送ってみよう」と自然と声を掛け合い、グループ全員で一つの火を育てていました。


火の準備が整うと、飯ごうでご飯を炊き始めます。水を入れた飯ごうを友達と協力して運び、慎重にかまどへセットすると、子どもたちは蓋の隙間から立ち上る湯気や、炊き上がっていく音に興味津々。「いい匂いがしてきた!」「もう少しかな」と、完成を心待ちにしていました。


調理も少しずつ仕上げの段階へ進みます。鍋の中では具材がじっくりと煮込まれ、ルーを入れると辺りには食欲をそそる香りが広がります。自分たちで協力して準備した夕食が形になっていく様子を見つめながら、子どもたちの期待もますます高まっていきました。



こうして夕食が完成すると、各グループで協力しながら配膳を進めます。お皿やご飯、カレーを手分けして運び、「いただきます!」の元気な声とともに夕食の時間が始まります。
自分たちで火をおこし、一から調理して完成させたカレーライスの味は格別です。「やっぱり自分たちで作るとおいしいね」「おかわりしたい!」と、どのグループからも笑顔があふれていました。火を扱うことや調理を分担することなど、一つひとつの工程を仲間と協力して乗り越えたからこそ、達成感もひとしおです。




ここでスタッフから子どもたちへ、一つ嬉しいお知らせがありました。
前日の夜は雨のため、楽しみにしていた花火大会を中止せざるを得ませんでした。しかし、「みんなで協力して早く片付けが終われば、昨日できなかった花火をやろう」という約束が伝えられると、子どもたちの表情が一変します。
「早く終わらせよう!」「こっちも手伝うよ!」と自然に声を掛け合いながら、それぞれが自分にできることを見つけて行動します。誰かに言われる前に次の仕事を探したり、まだ終わっていないグループを手伝ったりする姿も見られ、仲間と協力する大切さを改めて感じる場面となりました。



その頑張りもあり、予定よりもスムーズに片付けが完了。約束どおり、昨日できなかった手持ち花火大会を開催することができました。
暗くなり始めた空の下、色とりどりの花火に火が灯ると、「きれい!」「見て見て!」とあちこちから歓声が上がります。
友達同士で花火を見せ合ったり、次々と変わる火花の色を楽しんだりと、短い時間ではありましたが、子どもたちにとって忘れられない夏の思い出となりました。前日に雨で実施できなかった分、その喜びもひときわ大きかったように感じられます。






花火を楽しんだ後は宿舎へ戻り、入浴の時間です。
一日を通して川遊びやプール、野外炊事とたくさん体を動かした子どもたちは、お風呂で汗を流しながら「今日はいっぱい遊んだね」「明日は何をするんだろう」と、友達との会話にも花を咲かせていました。
入浴を終えると就寝準備を済ませ、それぞれの部屋へ。
この日も充実した一日を過ごした子どもたちは、布団に入るとほどなくして静かな寝息を立て始めました。
翌日に控える新たな活動へ期待を膨らませながら、二日目の夜はゆっくりと更けていきます。






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