
【活動報告】西伊豆アドベンチャーキャンプ(2026年7月28日~7月31日実施)
西伊豆で迎える3日目の朝。
朝の支度や部屋の整理なども、自分たちで声を掛け合いながら進められるようになってきました。初日は緊張した表情を見せていた子どもたちも、今ではすっかり仲間との距離が縮まり、宿舎内には自然と笑顔や会話があふれています。
朝食の時間になると、ここでも子どもたちが積極的に準備を手伝います。食事を運んだり、必要なものを配ったりと、それぞれが自分にできる役割を見つけながら行動していました。
「誰かに言われたからやる」のではなく、共同生活の中で「自分たちが気持ちよく過ごすために何が必要か」を考えて動く姿は、キャンプを通して少しずつ成長している証でもあります。




朝食を終え、身支度を整えた後はいよいよ3日目の活動へ。
この日の大きな特徴は、「Free Activity Time(フリーアクティビティタイム)」です。
昨年度から引き続き、施設を貸切にしていることで、子どもたちが自分たちの興味や関心に合わせて活動を選べる時間を確保しています。
この「フリーアクティビティタイム」では、決められたプログラムに参加するだけではなく、「自分は何をしたいか」を考え、自分のやりたいことを楽しみます。
前日の夜、子どもたちに「明日は何をして過ごしたいか」を尋ね、子ども達それぞれのやってみたいことを聞きました。その中で特に多く声が上がったのが「プールで遊びたい」という意見でした。そこで、この日の午前中は子どもたちの希望をもとに、プールでの活動を中心に行うことになりました。








一方、屋内で過ごすことを選んだ子どもたちは、大きな部屋に集まり、思い思いの時間を楽しみました。
トランプやカードゲームを囲んで友達と盛り上がる子どもたちの姿や、画用紙や折り紙、ペンなどを使って自由に工作を楽しむ姿が見られました。
「何を作ろうかな」と考えながら手を動かす子、友達とアイデアを出し合いながら作品を作る子など、自分の興味に合わせて過ごしています。



プールで思い切り体を動かす時間とはまた違い、落ち着いた空間の中で友達との会話を楽しんだり、じっくりと創作に取り組んだりする時間となりました。
同じキャンプの中でも、楽しみ方は一人ひとり異なります。自分がやりたいことを選び、その時間を自分らしく過ごすことができるのも、フリーアクティビティタイムの大きな魅力の一つです。
約1時間半後、プール組の子どもたちが戻ってくると、「楽しかった!」という声があちらこちらから聞こえます。自分たちの希望から実現した活動だったこともあり、満足そうな表情で出来事を話す姿が印象的でした。
その後、グループごとに集まった子どもたちは夜のキャンプファイヤーで披露するスタンツに向けた相談をしました。「どんな発表にするか」「どのような内容ならみんなが楽しめるか」を話し合いながら、少しずつ形を作っていきます。
自分の意見を伝える子、友達のアイデアに耳を傾ける子、全体のバランスを考える子など、自分なりの関わり方で相談に参加していました。中には、話し合いが大いに盛り上がり、予定していた時間になっても相談を続けているグループもありました。仲間と協力して自分たちの発表を作り上げることに夢中になっている様子が伝わってきます。


昼食を挟み、引き続きスタンツの相談や練習を進める子どもたち、部屋でゆっくり過ごす子どもたちなど、思い思いの時間を過ごしました。
そして午後のお楽しみとして、スイカ割りが始まります。大きなスイカが登場すると、子どもたちは一気に盛り上がります。挑戦する子は目隠しをして棒を持ち、周囲の友達からの声を頼りにスイカを目指します。



「もう少し右!」 「そのまま前!」 「そこ!」
仲間からの声援を頼りに慎重に進み、見事スイカに当たった瞬間には、大きな歓声が上がりました。挑戦する子だけでなく、応援する子どもたちも一緒になって楽しみ、グループを越えて盛り上がる時間となりました。
最後には割れたスイカをみんなでいただきます。暑い中で活動した後の冷たいスイカは格別で、子どもたちは笑顔で味わっていました。




スイカ割りの後は入浴と夕食を済ませ、いよいよ3日目の夜の大きなイベント、キャンプファイヤーの時間です。
会場へ向かう子どもたちの表情には、これから始まる特別な時間への期待があふれていました。特に今年は、参加者の中で最年長となる5年生4名が、点火係という大切な役割を担当します。
これまでのキャンプ生活の中で、年下の子どもたちを気遣ったり、グループをまとめたりする姿を見せてくれていた5年生。その代表として火を灯す姿は、とても頼もしく感じられました。
司会進行のスタッフからキャンプファイヤーの諸注意が終わると、いよいよ点火の時です。
長いトーチを持った5年生が入場し、合図とともに火が灯ると、徐々に大きくなる炎を囲みながら、みんなで「燃えろよ燃えろ」を歌います。揺らめく炎を眺めながら、仲間と過ごしてきた3日間を振り返るような、温かな時間となりました。

火が十分に燃え上がったところで、全員で楽しむゲームの時間です。
まずは「猛獣狩り」で会場を盛り上げます。リーダーの掛け声に合わせて歌いながら、出された動物の名前の文字数に合わせて仲間を集めるゲームです。普段一緒に活動しているグループを越えて声を掛け合い、自然と笑顔や歓声が広がっていきました。
場が温まったところで、各グループによるスタンツ発表が始まります。



この日のために、子どもたちは空いた時間を見つけて相談を重ねてきました。どんな内容にするか、どのように見せるか、誰がどの役割を担当するか。意見を出し合いながら、少しずつ自分たちの発表を作り上げてきました。
発表内容はグループごとに個性があふれていました。
あるグループは、キャンプ中の出来事を題材にした劇を披露しました。実際にあった出来事をもとに、仲間とのやり取りや印象に残った場面を面白おかしく表現し、会場には笑い声が広がります。
また、別のグループは、キャンプでの思い出を素敵な紙芝居にまとめて発表しました。自分たちが感じたことや楽しかった出来事を、絵や言葉を通して仲間に伝えます。
どのグループの発表にも、それぞれの視点でキャンプを楽しんできたことが表れていました。発表する側は少し緊張しながらも、自分たちで考えて準備したものを仲間に届ける喜びを感じている様子でした。また、見る側の子どもたちも、友達の発表に大きな拍手や笑顔で応え、温かな雰囲気に包まれた時間となりました。
すべての発表が終わると、キャンプファイヤーも終盤へ向かいます。最後は、みんなで「今日の日はさようなら」を歌いました。


楽しく盛り上がった時間から少しずつ落ち着いた雰囲気へと変わり、炎を囲みながら、ここまで一緒に過ごしてきた時間を振り返ります。初日に出会った仲間たちが、3日間の活動を通して協力し、笑い合える関係になったことを感じる、キャンプならではのひとときとなりました。
歌が終わる頃には、薪の炎も少しずつ落ち着き、残った熾火を使って最後のお楽しみの時間です。
スタッフが熾火を星形に整えると、子どもたちからは歓声が上がります。大きな炎とはまた違う、静かに輝く赤い光を囲みながら、一人ひとりがマシュマロを手に取り、ゆっくりと火に近づけていきます。


「焦げないように少しずつ回そう」「いい色になってきた!」それぞれが工夫しながら焼き上げたマシュマロを口にすると、自然と笑顔がこぼれます。
大きなイベントで盛り上がった時間の最後に、仲間と火を囲みながら過ごす穏やかな時間。キャンプファイヤーは、子どもたちにとって3日目の夜を締めくくる、心に残るひとときとなりました。



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